2014-02-21

思い出の気持ちが古傷に残ってる

急に寒くなりました。  皆さんはもう冬支度はお済ですか。
今日はちょっと変わった話です。

ヘパーデン結節によって手の指が変形しかかっていて、
痛みを訴える患者さんを治療した時の話です。
関節の固まりを改善するよう治療した夜、
亡くなった家族同然のワンちゃんのいつもやっていた身震いの音が聞こえた、そうです。

治療していると、そういう話はよく聞きます。
20年以上経った盲腸の傷を治療していると、その時に付き合っていた人の話をされたり、
赤ちゃんの時についた傷の治療の時は、泣きそうな声でなんだか興奮されたり、
怒りが出てきた人もいらっしゃいました。

身体の傷口とともに、その時の痛みや辛さという感情も縫い付いちゃったのでしょう。
身体と心は繋がっているのです。
やはり痛いときや悲しい時は、思う存分にその感情を発散した方が良いようです。

治療によって、思い出が蘇るときは、できるだけ静かに聴きます。
思い余って感情が溢れて涙を流される時は、ティシュペーパーを渡します。
気持ちを発散してすっきりしてもらいます。
そして患者さんが感情が高ぶっている時は、
感情移入しすぎて依存関係にならないよう気をつけてます。

治療家は技が良いことは当然ですが、
病気で気持ちが弱っている患者さんを依存させてはいけません。
時々自問して、気をつけるようにしています。



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