2014-02-21

思い出の気持ちが古傷に残ってる

急に寒くなりました。  皆さんはもう冬支度はお済ですか。
今日はちょっと変わった話です。

ヘパーデン結節によって手の指が変形しかかっていて、
痛みを訴える患者さんを治療した時の話です。
関節の固まりを改善するよう治療した夜、
亡くなった家族同然のワンちゃんのいつもやっていた身震いの音が聞こえた、そうです。

治療していると、そういう話はよく聞きます。
20年以上経った盲腸の傷を治療していると、その時に付き合っていた人の話をされたり、
赤ちゃんの時についた傷の治療の時は、泣きそうな声でなんだか興奮されたり、
怒りが出てきた人もいらっしゃいました。

身体の傷口とともに、その時の痛みや辛さという感情も縫い付いちゃったのでしょう。
身体と心は繋がっているのです。
やはり痛いときや悲しい時は、思う存分にその感情を発散した方が良いようです。

治療によって、思い出が蘇るときは、できるだけ静かに聴きます。
思い余って感情が溢れて涙を流される時は、ティシュペーパーを渡します。
気持ちを発散してすっきりしてもらいます。
そして患者さんが感情が高ぶっている時は、
感情移入しすぎて依存関係にならないよう気をつけてます。

治療家は技が良いことは当然ですが、
病気で気持ちが弱っている患者さんを依存させてはいけません。
時々自問して、気をつけるようにしています。



2014-02-14

退院してからの治療について

随分間隔があいてしまいました。

ブログを書くことを習慣にしたいのですが、まだ何かがうまくいかないなぁ。

治療で感じたことや皆さんに役立つことを書きたいのですが、

患者さんの症状をそのまま書くのは、法律で禁止事項になっています。

ですから少し手を加えて、人物が特定できないようにしなければいけません。

患者さんを守ることは最優先です。それは当たり前です。

でもあまり手を加えると、嘘を書いてる気分になって、気持ちが乗らない。

その兼ね合いが上手くいかないのです。

まぁ、とにかく書いていくことでコツを掴むしかないのでしょう。


さて、今回は 入院治療で酸素注入されていた方の話です。

病気は完治されて退院なさったのですが、どうも微熱が取れない、

ということで治療にいらっしゃいました。

調べてみると、喉から肺にかけて邪気(ビリビリ、チリチリ感じます)がありました。

顔にむくみがあります。

それらを取るように治療をすると、むくみが取れ気分も良くなりました。

治療中にこの原因を考えました。


気管に異物が入らないように蓋をするように動く機能が、

今回の酸素吸入時のチューブによって、動きが鈍くなったことが原因じゃないかと思いました。

この患者さんは、若い頃に甲状腺の手術をなさっているのも、一つの要因でしょう。

次回はそれを踏まえて、首の筋肉を柔軟にすることに重点を置きます。

もちろん今回同様の全体治療もします。

加えて患者さんには、舌を出す運動や首のマッサージ法をお伝えしました。


皆さんにお伝えしたいのは、

入院や手術で病気が完治なさったあとに、

全体のバランスを回復する為のはり・きゅう・しあつ治療は有効だということです。

宣伝になっちゃいましたね。


気になることは何でも話していただいて、トータルに患者さんの身体を見て

私なりの判断をお伝えします。


また近いうちに書きます。